俺は学校を終え、いつものように一人ですいている電車に乗り、帰るのだが、一つ問題が起きてしまった。
「今日の夜、また会いましょうね。」
見ず知らずの少女から発せられた声がそれだったので、人違いだろうと思ったのだが、周りには俺くらいしか居なかったので、どうやらそれは俺に向けられたようだった。
その少女はと言うと、その言葉以外は何も言わず、俺の降りる3つ前の駅で降りてしまった。
その夜、また会うとは言ったもの、どこで会うのかもわからず、夜9時をまわっても何も起きなかったので、今日のことは何か勘違いだろうと、そう思うことにした、のだが、ピンポーンと言う家おなじみのインターホンが鳴った。まさか、と思い外へ出ていてもなにも居ない。やはり何かの間違いだと思い、自室へ戻ると、聞くハズのない声がした。
「こんばんは、ほら、また会いましたね。」