第1話 夢のような現実(リアル)
20XX年夏の日本
50年位前から温暖化言ってるだけあって暑い。いや冗談抜きで・・・
今、俺はデパートに来ている。理由は簡単涼みにだ。
家で冷房でも使えと思うかもしれないが電気がもったいない。
近所でこんなデカイ建物が電気を大量に使っているのだ。俺まで使ったら温暖化がすすむだろ!
俺はこの地球と言う星にすむ生命体すべてのことを考え暑い中デパートまで来ているのだ。
別に電気代をケチっているわけで訳ではない・・・それだけは言わせてもらう。
デパートに来てもやることは無い。かと言ってうろついていれば店の人に迷惑だ。
そんな時にふと幼い記憶が蘇り屋上へ行くことにした・・・
昔、お金を入れると動くパンダに乗ったりアスレチックで遊んだりしたものだ。
で、今俺はデパートの屋上にいるのだが、目の前の泣いている少女が暑さのせいで少しおかしく見える。
見た目は小学生くらいなのだが、なんか尻尾みたいなのと頭から触覚みたいなものが生えているのだ。
これはコスプレなのか!?これが俗に言う『魔女っ子』で『萌え』なのか!?
そんな時、泣いている少女と目が合った。少女は一瞬泣き止むとまた泣き出した・・・
くっ・・・俺の良心が・・・
「大丈夫?お嬢ちゃん?」
あぁ・・・なんて俺は優しいのだろう見ず知らずの少女に救いの手を差し伸べてあげるなんて・・・


五分後・・・

少女にジュースを買ってあげ少しだけ話をした。少女に名はセレスと言うらしい。
「で、セレスはご両親とはぐれてしまって家に帰れなくなったと・・・」
「うん・・・」
とりあえず家に送ってあげよう。こんな格好(尻尾、触覚のこと)で置いておく訳にもいかんだろう・・・
「セレス、君の家ってどこにあるの?」
家の場所がわからなきゃ送ることなんて出来やしない。
「えっと・・・デルムポポル星」
エッ?デルムポポル星ッテドコデスカ?
と、とりあえずスルーして年齢でも聞いてみよう
「セレスって何歳なの?」
まぁ、いいとこ10歳くらいだろう・・・
「歳は100歳だよ♪」
エッ?イマ100サイッテイッタ?アァ・・・ツイニ、アツサデ、ミミガ、オカシクナッタ・・・
ここもスルーして
「セレスって名前外人っぽいよね?どっかのハーフとか?」
きっとどっかのハーフだよ。絶対、いやそうであってくださいお願いします。
「私はデルムポポム星人。パパとママと観光にきてたらはぐれちゃったの・・・」
もうこうなりゃヤケクソどうにでもなれ・・・
「宇宙人?」
冗談混じりに聞いた質問に後悔した・・・
「うん!そうだよ♪」
「へぇ・・・宇宙人なんだ・・・宇宙・・・えぇ!?宇宙人――――!!」

そうこれが俺こと佐伯涼と、見た目は小学生で歳は100歳の宇宙人少女セレスの出会いであり奇妙な共同生活の幕開けでだった・・・