東京都M市にある森の中、入り口から30分程歩いた所に小高い丘がある。
周辺には発掘機材、仮設テント、ショベルカーまでもが撤去されずに放置されていた。
一時期話題となった古代兵器の発掘現場である。しかし、今は見る影もない。
謎の通り魔惨殺事件が起きてからというもの、皆恐怖し誰も寄り付かない場所となっていた。
そんな丘の上に、一人佇む天使の姿があった。その手にはショットガンが握られている。
天使は夜空を見つめ、過去に想いを巡らせていた。
「ついにここまできたか・・・」
そう呟いて手の中にある銃を強く握り締め、引き金に指を掛ける。
ガッチャン!
ドォン!!!
ミカエルのショットガンが天に向かって火を吹き、上空に緑の巨大な火球が出現する。
「時間だ、行こう」
「うん」
「・・・ああ」
それを合図に、別所で待機していた天使たちが行動を開始する。
満天の星空の下、最後の闘いが始まろうとしていた・・・。
第30話 開戦
「レオはん、奴らの居場所がわかったで。
まあ、アレだけ派手にやれば誰でもわかりますがな。」
偵察中のムスペルから報告が入る。
「ああ、こちらでも確認した。古代兵器の発掘現場だな。」
「どないします?奴ら発動させる気でっせ。」
「フッ知らんな、そんなものは根こそぎ薙ぎ払えばいい。」
レオはそう不敵に笑った。
その自信に己が眼が曇り、敵の罠に飛び込もうとしていることに気付くことなく。
「偵察中の出た者を全員集めてから向かう。お前も一旦戻って来い。」
「了解や」
その言葉を最後に通信が切られる。
他のメンバーも続々その場に集結しつつあった。
「よし、皆揃ったな。・・・急ごう。」
レオは確認するように振り返ると森の入り口へと踏み出した。
しばらくして、ユナが前方に気配を感じて立ち止まる。
「・・・なんかいるよ」
瞬間、爆風が『災厄』のメンバーを襲う。
その威力は周囲300mの樹木を焼き払い、
その空間をかなり見晴らしの良いものへと変えていた。
「アイタタタタァ〜、なんやいきなり!」
そう言いつつもムスペルはかすり傷一つない。まあ、それはメンバーも同様であったが。
「我々は守護天使界最高権力ミカエル様が直下、対竜族特殊部隊『暁』2番隊。
貴様らがこれ以上歩を進ませることはない」
隊長格らしき男が前に出、派手な挨拶の目的を告げる。
その後ろでは総勢千人近くの隊員たちが既に臨戦態勢で待機している。
「・・・私が奴らを引き付けるから、レオたちは先に行ってて」
そう言ってユナが突っ込んでいくのと、
『暁』2番隊が一斉にライトセイバーを構えたのは同時だった。
「ムスペルとガルムはここに残れ。カミーラ、リョウ、俺と来い」
レオは瞬時に指示を飛ばす。
「「「「了解!」」」」
5人は分散し、それぞれの方向に向かう。
だが、ここに接近してきている者の存在にはこの場の誰一人気付くことはなかった。
まあ、アレだけ派手にやれば誰でもわかりますがな。」
偵察中のムスペルから報告が入る。
「ああ、こちらでも確認した。古代兵器の発掘現場だな。」
「どないします?奴ら発動させる気でっせ。」
「フッ知らんな、そんなものは根こそぎ薙ぎ払えばいい。」
レオはそう不敵に笑った。
その自信に己が眼が曇り、敵の罠に飛び込もうとしていることに気付くことなく。
「偵察中の出た者を全員集めてから向かう。お前も一旦戻って来い。」
「了解や」
その言葉を最後に通信が切られる。
他のメンバーも続々その場に集結しつつあった。
「よし、皆揃ったな。・・・急ごう。」
レオは確認するように振り返ると森の入り口へと踏み出した。
しばらくして、ユナが前方に気配を感じて立ち止まる。
「・・・なんかいるよ」
瞬間、爆風が『災厄』のメンバーを襲う。
その威力は周囲300mの樹木を焼き払い、
その空間をかなり見晴らしの良いものへと変えていた。
「アイタタタタァ〜、なんやいきなり!」
そう言いつつもムスペルはかすり傷一つない。まあ、それはメンバーも同様であったが。
「我々は守護天使界最高権力ミカエル様が直下、対竜族特殊部隊『暁』2番隊。
貴様らがこれ以上歩を進ませることはない」
隊長格らしき男が前に出、派手な挨拶の目的を告げる。
その後ろでは総勢千人近くの隊員たちが既に臨戦態勢で待機している。
「・・・私が奴らを引き付けるから、レオたちは先に行ってて」
そう言ってユナが突っ込んでいくのと、
『暁』2番隊が一斉にライトセイバーを構えたのは同時だった。
「ムスペルとガルムはここに残れ。カミーラ、リョウ、俺と来い」
レオは瞬時に指示を飛ばす。
「「「「了解!」」」」
5人は分散し、それぞれの方向に向かう。
だが、ここに接近してきている者の存在にはこの場の誰一人気付くことはなかった。
あとがき
実は私はこの物語において、各サイドの「色」をとても大切にしています。
竜族=灼熱の紅
天使=生命の緑
松吉=深淵の紫
まあ、勝手に決めて勝手に想ってるというのは事実なんですが・・・。
でもこういう「イメージ」って重要だと思うんです。殊、小説においては。
どちらかというと、書き手というより読者としてですね。大切にしているのは。
私、「図書神」はこれからも「(色の)イメージ」を大切にした小説を目指します。
今回の話では多くを語れなかった部分があります。
冒頭のところ、ミカエルの回想を書けなかったのが個人的にはイタいです。
あと、『暁』2番隊の出番(活躍)をもっと描きたかった。
・・・使い捨てキャラに入れ込み過ぎですね。悪いクセです。
次回からは、もっとキャラの心情を描いて物語に厚みを持たせられるよう
努力したいと思います。
「リレー小説で重要なのは、個々のクオリティではなく全体の流れである」
などといつも言っていますが、自分はクオリティを求めるタイプなので、
その為に皆さんには多大なるご迷惑をお掛けすることが多々ありましたし、
これからもありますが、この場をかりて謝罪させていただきます。
まだまだ未熟な図書神ではありますが、これからもよろしゅう。
(;^‐^)・・・なんか全話書き終わっての感想みたいになっちゃいましたね。
大量の空白を膨大なあとがきで誤魔化そうとした 図書神 が送りいたしました。
実は私はこの物語において、各サイドの「色」をとても大切にしています。
竜族=灼熱の紅
天使=生命の緑
松吉=深淵の紫
まあ、勝手に決めて勝手に想ってるというのは事実なんですが・・・。
でもこういう「イメージ」って重要だと思うんです。殊、小説においては。
どちらかというと、書き手というより読者としてですね。大切にしているのは。
私、「図書神」はこれからも「(色の)イメージ」を大切にした小説を目指します。
今回の話では多くを語れなかった部分があります。
冒頭のところ、ミカエルの回想を書けなかったのが個人的にはイタいです。
あと、『暁』2番隊の出番(活躍)をもっと描きたかった。
・・・使い捨てキャラに入れ込み過ぎですね。悪いクセです。
次回からは、もっとキャラの心情を描いて物語に厚みを持たせられるよう
努力したいと思います。
「リレー小説で重要なのは、個々のクオリティではなく全体の流れである」
などといつも言っていますが、自分はクオリティを求めるタイプなので、
その為に皆さんには多大なるご迷惑をお掛けすることが多々ありましたし、
これからもありますが、この場をかりて謝罪させていただきます。
まだまだ未熟な図書神ではありますが、これからもよろしゅう。
(;^‐^)・・・なんか全話書き終わっての感想みたいになっちゃいましたね。
大量の空白を膨大なあとがきで誤魔化そうとした 図書神 が送りいたしました。
by図書神