・・・というのは、昔の話で、今はなつかしい話だ。
街は夕日に染まる。この景色がなくなってしまうかといったのに、
全く、人間はのん気である。
夕暮れ、涼しい風。だんだん寒くなってきた。
一人の少年。正確に言えば「少年だった者」だ。
「うー、さぶい・・・・・」
冷たい風と共に、少年は帰る。あたたかい所へ。
「あら、お帰りなさい。」
すぐに温かい風が吹く・・・。
「ただいま、チヅル!」
fin。
第40話 現在
byあげ