第10話 ビー玉
「いやっほぉぉぉおお!」
響き渡る、空気を読まないドでかい声。
その声の持ち主はもちろん・・・
「ピクニックだぁあああ!」
・・歳人だ。
「あんた、何言ってんの、アンタがテストできないから、一緒のグループだった私たちも巻き添え食らったのよ・・」
只今、歳人たち御一行は、テスト不合格グループの補習授業の一環、、と言われたものの、何が一環しているのが判らない、校舎裏の廃棄物整理をしている真っ最中だ。
「ああ・・全くだ、まさか巻き添えを食うとはな・・ッわなんだこれ、燃やすぞ。」
などと、先ほど2時間前からグチグチと言いつつ働いている。
校舎は端から端まで行くのに列車を使っても10分ほどかかってしまうほどの広さだ。
歳人は何度か補修を受けているのだが、校舎裏など、ほとんど行かないので、ちょっとしたピクニック気分らしい。
「まぁ、いいじゃんか、昼飯は支給されたんだし!そろそろ飯にしようぜ」
「いや、さーくん、そりゃ・・ねぇ、いくらご飯があるからって・・ここでは・・」
「だよね・・」
文字通り、"廃棄物"が並ぶ、この絶景でご飯なぞ、どこの変食者が望むのだろうか。
その時・・
「よぅ、がんばってるかお前ら」
担任教師が現れた コマンド?
「ねぇ、先生、もういいでしょ、早く帰りたいよー」
椿が先手を切った。
「そうですよ、先生、もう2時間もやってるんですし・・」
明日もそれに同意するが・・
「えー、もう帰るのー?」
歳人だけはノリ気じゃない、さすが、空気読まないやつだ。
「ふむ、そうだな・・」
先生は にやけた。
「じゃぁ、そこにちょっとゴミ山があるだろ、あれを片付けたら帰ってもいいぞー♪」
「えぇ、あんなにあるのを!?って、ちょっと、先生!」
椿の呼びかけにも答えず、去ってしまった。
「あーぁ、で、どうするんだ?さいと?」
明日があきれ果て、問う。
「ん?なに?」
歳人の身体はすでに白金に輝いていた。
「「あ・・・・」」
椿と明日の声が合った。
「よっ」
歳人の姿が消え・・

ドゴッ!
 
轟音。
そこにあったはずのゴミ山は文字通り、跡形もなく消え去っていた。
「ほら、終わった、飯にしようぜー!」
「ったく、やっぱりさーくんは・・」
「まったくだな・・」
そんな二人をよそに歳人はつかつかと歩きはじめる・・・ ジャリッ。
「ん・・?なんか踏んだか?」
そこには薄汚れたペンダントのようなものがあった。真ん中にはオレンジに輝くビー玉のようなものが付いている。
「なんだろ、これ?」
「おーい、さーくーん、いくよー」
「あ、おう、待ってー」
歳人は、ペンダントをポケットに、
 
しまってしまった。
 
・あとがき
いや、ちょっとはバイト中考えてたんですが、難しいですね、もどかしい。
バイトなんて暇な時間は妄想の宝庫ですよw
なんかどっかで見た事のある"承"の"起"になってしまったかも・・orz
この、物体の設定は決めていません。こう、自分で出したものを決めるって言うのは、思っているとおりに行かない、とか言えませんからね、リレー小説じゃw
だから、あえて何も考えていませんよ。 次作以降の人、がんがってくださいw
 
byあげ