「・・・と言ってもすぐに答えを出せとは言わん。軽はずみな覚悟では困るのでな。よく考え、最良の決断をしろ。」
(クッ!)
正直なところ、歳人の答えは最初から決っていた。
『NO』だ。
だが、下手なことを言えばそのあとどうなるかわかったものではない。先も試したように、肉弾戦では勝ち目はないのだから。
歳人は普段まったくといっていいほど使用していない脳細胞をフル活動させた。
問題はどう切り出すかだ。
生き延びて活路を見出す。
悔しいが、一人の力ではどうにもならない状況だった。
しばしの沈黙。
眼前の無神が何か言おうと再び口を開きかけたそのとき、
丁度二人の間。部屋の中心。先程の魔方陣が淡く発光し始めた。
瞬間
オレンジの光が部屋を満たす。
「うわっち!」
突然の出来事に歳人が思わずひっくり返るように腰を抜かす。思考を巡らせていたところに、まさに不意打ちだ。
無神は別段気にした様子もなく、目を細め魔方陣の中心を見つめている。
光が収まるとそこには全身をローブで覆った小柄な人物が立ていた。
ローブの闇の中、二つの光球が怪しく光り歳人を射竦める。
後、光球が残像を残して"ローブ"が無神に向き直り状況を確認する。
「・・・客人か、珍しいな。」
ゆっくりと恐ろしいほど低い声色だが、その声から意外にも若いことがわかる。恐らく未だ十代であろう。
「ああ。」
立ち去ろうと階段を目指し歩く"ローブ"に
横を過ぎ去り様短く答える無神。
地下室が再び二人だけの空間となる。無神は手近の椅子を引き寄せ腰掛ける。歳人の答えをここで待つつもりらしい。
歳人も真似て部屋の隅にあったパイプ椅子を持ってきて座った。"ローブ"の出現で帰還させられた思考の海へ再び沈む。
どれくらい経ったかのか。10分か1時間かわからないが、
階段の上の方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「お、いたいたぁ〜。」
「さーくん!!いつまでのんびりしてるの!?早く学校に帰る・・・さーくん・・・?」
不思議に思い、さっきまで歳人がいた場所まで駆け戻る。するとそこには魔方陣が。
「どうしたの、つばきさん?」
隣にいた椿の行動を見、後に続く明日。
「さ、さーくんが・・・さーくんが消えちゃったの!」
魔方陣の前で状況を必死に説明する椿だったが、全く説明になっていない。
「これは・・・転送魔法か。」
椿とは対照的に、状況を冷静に分析してなにやらメモをとっていく明日。
「よし、兎に角学園に戻ろう。俺たち二人じゃどうにもならない。」
現場検証に満足したのか、そういって駆け出す。
「っな!ちょ、ちょっと待ちなさいよっ!!!」
それに気付いた、なにやら喚いていた椿も怒涛の勢いで走り出す。
日の傾いた草原に、一陣の風が吹いた。
やっと学園に辿り着くと辺りは闇に包まれていた。星は瞬いてはいたが月はなく、
いつもより暗く感じる。
二人は一息もつかずして、一目散に担任の教務室に向かった。
突然飛び込んできた無粋な訪問者に、
机上に肘をつき手を顔の前で組んだ状態で待機していた先生は一瞥をくれた。その口には皮肉な笑みを称えている。
「なんだ。存外に早かったではないか。やはり彼がいないと違うな。」
彼とはもちろん歳人のことだ。
「先生!さーくんが!さーくんが!!」
「・・・その口振りだと、もうご存知のようですね。」
半分パニック状態の椿を放置して話を進める明日。
「フッ。ここを何処だと思っているんだね?敷地内で起きた事は全て把握している。既に対処済みだ。」
称えられていた笑みが不敵なものへと変わる。擬音がニヤリと聞こえてきそうだった。
第12話 光と闇と・・
次回予告
「お、いたいたぁ〜。」
階段から下りてきたのは無精髭に眼鏡を掛けた男だった。
「半蔵さん!?なんでここに!?」
「なぁに、担任の先生から歳人君のことをよろしく頼まれたんでね。」
「今大事な話をしているところだ。無粋な侵入者は消え失せるがいい。」
「そうはいきませんねぇ。子どもはお家に帰る時間です。」
半蔵の眼鏡が怪しく光る。
さあ、歳人を賭けた二人の勝敗の行方はいかに?ww
あとがき
みんなあとがき書いてますねぇ〜。いいですねぇあとがき。
またあとがきその他 が1/4程を占めているのがなんだか悔しいですね。
次回予告は書きたい内容が書けなかった悪あがき(というか補足説明みたいなもん)なので、
いつも通り完全無視でどうぞよろしゅう。
今回はなんといっても、〆切りを死守したこと以外誉められるべき点がないのが目玉です。
内容、文章共に表現しようのないクオリティに仕上がっております。目も当てられないです。はい。・・・色々心底ゴメンなさいです。時間と皆さんが許して下さるなら書き直したいorz
どおだ!これが図書神の一日クオリティだ!思い知ったか!わっはっは!
「お、いたいたぁ〜。」
階段から下りてきたのは無精髭に眼鏡を掛けた男だった。
「半蔵さん!?なんでここに!?」
「なぁに、担任の先生から歳人君のことをよろしく頼まれたんでね。」
「今大事な話をしているところだ。無粋な侵入者は消え失せるがいい。」
「そうはいきませんねぇ。子どもはお家に帰る時間です。」
半蔵の眼鏡が怪しく光る。
さあ、歳人を賭けた二人の勝敗の行方はいかに?ww
あとがき
みんなあとがき書いてますねぇ〜。いいですねぇあとがき。
また
次回予告は書きたい内容が書けなかった悪あがき(というか補足説明みたいなもん)なので、
いつも通り完全無視でどうぞよろしゅう。
今回はなんといっても、〆切りを死守したこと以外誉められるべき点がないのが目玉です。
内容、文章共に表現しようのないクオリティに仕上がっております。目も当てられないです。はい。・・・色々心底ゴメンなさいです。時間と皆さんが許して下さるなら書き直したいorz
どおだ!これが図書神の一日クオリティだ!思い知ったか!わっはっは!
by図書神山地