第32話 直前
革命・・・
歳人はあまりない頭で考えていた。
学園の廊下。歳人たちは歩いている。
この世界から雨が消えて100余年。この長い月日が作り出した人間の雨に対する考え。
この世に雨なんてなかった。ないのが当たり前。そんな世界を作ってしまった。
そんな当たり前を壊してしまう雨を無神たちは降らそうとしている・・・。
「そんなことになったら・・・世界は・・・」
さっきの話の通り革命が起こってしまう。
「何辛気臭い顔してんのよ」
バシッ!!
背中に激痛が走る。
「痛って〜」
「どうせ、さっきの話のこと考えてたんだろ」
歳人は頷く。
「はぁ〜。やっぱり。確かに雨が降ってしまえば革命がおきてこの世はどうなるか分からない。けど、あくまで降ったらでしょ?」
「そうだけど・・・。無神たちは降らそうと」
「止めればいいじゃん。そんなの」
歳人は驚いた顔で明日を見る。
「最初は俺たちに関係のない話だと思っていた。変なやつらには殺されかけるし、その上そいつらの所に無理やり交渉に行かされたり。けどさ、話を聞くとこれは俺たちに関係のない話なんかじゃなかった。むしろ大問題だ。革命が起きれば今までの生活が出来ない、そんなところか世界が変わってしまう。俺はそんなの嫌だ。俺はいつも通り学校に来て、勉強して、さいと達と一緒に弁当食いたい。だからさ、世界を救おうなんて言わない。俺たちのこの生活を護ろうぜ」
椿の方を見ると、笑顔で頷いた。
「やろう。さーくん」
確かに俺たちには世界がどうのこうのなんて関係ない。けどこの俺たちの生活が壊れるのはいやだ。
「よし。俺たちも雨を・・・。いや革命を止めよう」
三人は先生の元に向かいこのことを話した。

「お前たちの気持ちは分かった。けど、また危険な目にあうぞ」
「構いません。僕たちはそれよりもこの世界が変わってしまうほうが嫌です」
まっすぐな目で。迷う気持ちを微塵も感じさせない声で歳人は言った。
「分かった。そこまで言うならもう止めない。一緒に止めよう」
先生が手を前に出し握手を求めた。それを当たり前のように握手した。何かの誓いを立てるように。そんな感じで。

それから先生から簡単で実戦に使える魔法を教えてもらった。無神と対抗するのに前回の様なままじゃまた追い詰められて殺されかねない。そう判断したからだ。

一週間後
俺たちはアウトローラインに向かった。今度は交渉なんかじゃない。無神を止める為に、そして俺たちの世界を護るために、最後になろうである戦いに俺たちは向かった。
あとがき
なんかこんな展開ですいません。とりあえず40話で終わらせる予定のようですので最終決戦もって来ました。一応アクション起きてるよね。
あー眠い。こんな時間に書くんじゃなかった。あ〜。クオリティ低いし、短いし、言ってること良く分からないし。あー眠い寝る。
次の人がんばれや。(゜Д゜)ゝ
では、おやすみ。
by鱈の弧