目を開けるとまぶしい光が差し込んでいた。
「・・・ねぇ・・・ねぇ・・・起きてよ。」
「んー・・・はっ!」
とっさにオレは持っていた武器を構えた。
「キャ!もー離してよぉ 私だよぉ」
「んーあーごめん・・・・・セレネ!大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫だよぉ」
いつもの声と笑顔でピースサインをする。
『しまった!俺としたことが、休憩のつもりが寝ちまったのか!』
と悔やんでいたところに椿と七翔が寄ってくる。
『また、嫌味か、少しは俺の気持ちも考えたらどうだ。』
しぶしぶ耳を傾けた。
「大丈夫だよ、私と七翔で交代で警戒してたから、私たちだって頼りになるんだからね」
「そうだぞ!少しは頼れ!」
椿と七翔から思いもよらぬ言葉をを聞いたのは気のせいだろうか俺は頭を叩いてみる。
「痛っ!」
「何バカなことやってんのよ、寝ぼけてんの?」
「しょうがねーよ最近こいつ両手に花状態だっ・・・」
ゲシ!ゲシ!
「まー、ありがとうな、ところでアルテミスは?」
「そういえばまだ見てないわねぇ、七翔知ってる?」
「ほれのあるへみふれーはーにもはんほうはりまほえん」
『長年の親友である黒乃が訳したいと思う
「(訳 俺のアルテミスレーダーにも反応ありません」ってなところだな』
「アルテミスちゃんならそこにいるよ」
セレネが指さしたあたりを見回すが姿が見えない。
「ここだ」
声のした方を向くと目の前にアルテミスの顔があった。
「うおわぁ!!」
ドガシャーン!
「見事なリアクションね」
『そら目の前にいきなり顔が現れたら誰でもビビリますよ』
「うーん、この間より格段に性能が良くなってる」
「そ、そうか、大丈夫で何よりだな」
ガチャ
「みんな休めたかな?」
そこに真薙が入ってくる。
「はい」
「それは何よりだ、アルテミスちょっと」
「何ですか?」
と扉の向こうに呼び出しなにやら話してるみたいだ
ガチャ
「分かりました」
そう言うとアルテミスの他に同じような子供が二人いた。
「その子達は!?」
「アルテミス説明頼んだよ」
真薙はアルテミスの頭をポンと叩いた。
「この子はルナ、こっちの子はディアナ私と同じ生物兵器ね」
二人とも下を向いたままだった。
「この子達は話すことが出来ないの、生物兵器にされるときに不具合が生じて・・・」
「クッソー!いったいこんな子が何人いるんだよ!」
黒乃は拳をテーブルに叩きつけた
「私を含めて全部で7人よ」
「7人だと!?」
「ええ」
ちょっと待て、落ち着け俺!
「セレネにアルテミス、ルナ、ディアナに名前がわからないのが二人っていうことは・・・!」
「そう、まだあと一人いる。」
アルテミスはうつむいた。
「しかもその子は最終実験で作られた最後の子だから私たちよりもはるかに強い
それに研究員が話しているのを聞いたんだけど名前はヘカテという名前よ。」
第弐拾伍話 月の者達よ
あとがき
ダメだわ・・・もう・・・
ダメだわ・・・もう・・・
by剿骭