戦闘を終え俺たちは道らしき所を通っている。
かれこれもう三時間ノンストップでガタガタ揺られ腰が悲鳴をあげている。
「あー腰がぁぁ」
七翔が耐え切れず声をあげる。
「やっぱおまえが一番先に弱音吐くと思ったよ!」
「しょうがないだろ!三時間も休憩もなしにガタガタだぞ!?しかも、東京なのに道は舗装されてないし最悪だな!」
また始まったよ、こいつの愚痴に付き合うとろくなことないんだよなぁ。
「しょうがないんじゃない、あの七翔だもん気にしない気にしなーい」
渚よ前々から言ってるのだがもっと緊張感を・・・まーいいや、これで最後だしな。」
ふとルナとディア見る。
「一つ気になったんだけどよ、おまえ達いつ寝てるんだ?」
そう、敵地に向かう間こいつらの寝たとこを見たことがないんだよな。
するとディアナがどこからか(??)紙とマジックを取り出し、何か書き始めた。
一体何処から出してるんだこいつは?マジックをMAGICで出してるのか?ククク
カキカキ キュッキュ カキカキ キュキュ・・・・
あぁ俺こういうペンの音好きなんだよなぁ、あと、あの油性マジックの匂いもね。
んー・・・俺なんだかここ最近性格変わってたなぁ、ったく何もかも七翔のせいだ!!、おっ!この言い訳けっこう使えるなメモっとこう。
スッ
差し出された紙を見る
「おー、出来たかぁ、偉いなぁ、よしよし」
俺はディアナの頭をなでた。
「////」
表情は硬いものの赤面してるのが分かるくらい赤くなった。
七翔からのアツイ視線を感じた。
「相変わらずやっぱり君はロr・・・」
やはり言い終わる前に俺の蹴りが・・・かわされた。
「何!?」
「フン!いつまでもやられてられねーよこのロr・・・」
「うるさいのよ!!」
渚のゴットハンドスマッシャーが決まった。
「こ、これは、、想定の、、、範囲、、外」
その時、いきなり無線が入った。
「緊急指令!002号と思われる人物発見!」
そんな、バカな!
「ステルスは起動してるよな?」
ディアナが慌てて『機能してます』と書く。
「アルテミスは気とか感じなかったのか?」
ブンブンと横に首を振る。
「じゃあどうしてなんだ?!」
「みんな行くぞ!注意して行けよ!」
俺らが来たときには002号の周りにいくつもの死体が転がっていた。
「やぁ、これはこれはお久しぶりってなわけでもないですよね」
「黒乃!」
アルテミスが声をかける。
「何だ?」
「あいつの気をまったく感じない、殺気すらも・・・。」
「そんな馬鹿な」
002号がフフと笑い始めた。
「そんなに驚くほどでもないですよ」
「「!!!!」」
俺とアルテミスがやっと聞こえるくらいの声で話したはず。
「こいつ何なんだ」
「こいつ何なんだ」
002号は黒乃と同時に一語一句正確に言葉を出す。
俺の心を完璧に読んでいやがる。
どうして読めるんだ?
「僕の能力を知りたそうですね」
「ああ気になって仕方ないねぇ」
「面白い人ですね、こんな人の心初めて見ました、最悪です、はい、下品極まりないです」
「仲間のせいでこうなっちまったんだよ。」
「それって俺のことかよ!」
「おまえ意外に誰がいるんだよ」
「本当に面白いですね、まーどうせ君達はここで死ぬんですから、教えてあげますね僕は『心が読める』ことと『気を操れる』んです」
「じゃアルテミスとかが気づかなかったのも」
「そうですね、気を消してたから分かるはずないですよね」
そうかいそうかいなら・・・
「今俺が思ってること分かるか?」
「もちろんですよ」
「そうか、なら話が早い」
俺は地面を蹴り一気に間合いをつめ殴ろうとするが案の定
「右、右、左、右、正面、右足・・・」
と言いながらすべてをかわす。そして、
「足元がお留守ですよ」
そう言うと足払いをし、
「はっ!」
気を集中させ強化した相手の拳を腹にモロに食らった。
「ぐあぁぁ」
軽く10mは飛んだであろう。
「今だぁぁ!撃てぇぇ!七翔ぉぉ!」
いつの間にかライフルを構えている七翔がいた。
パシューン
ライフル弾が002号めがけて飛ぶ。
第参拾四話 MAGIC
あとがき 車輪の国ネタバレ イエーイ zip.rar.exe
「わたし、日向夏咲はですね・・・・」
「恋愛禁止の義務を付けられてるにもかかわらず・・・」
「小さいころからずっと、ずっとずっと・・・・」
「ケンちゃんのことが・・・・」
そこで一息つき、ぎゅっと手を握ってきた。
すべてが現実ではなかった
さきほどまであれほど沈んでた夏咲が、
大嫌いだと、世界に絶望するかのように泣き続けていた夏咲が、
背筋を伸ばし、しっかりした口調で、そしてなにより満面の笑顔で――――――!
「大好きでしたから!」
。゜゜(´□`。)°゜。ワーン!! ごめんなさい 本当にごめんなさい
「わたし、日向夏咲はですね・・・・」
「恋愛禁止の義務を付けられてるにもかかわらず・・・」
「小さいころからずっと、ずっとずっと・・・・」
「ケンちゃんのことが・・・・」
そこで一息つき、ぎゅっと手を握ってきた。
すべてが現実ではなかった
さきほどまであれほど沈んでた夏咲が、
大嫌いだと、世界に絶望するかのように泣き続けていた夏咲が、
背筋を伸ばし、しっかりした口調で、そしてなにより満面の笑顔で――――――!
「大好きでしたから!」
。゜゜(´□`。)°゜。ワーン!! ごめんなさい 本当にごめんなさい
by夜月