トウヤ達が話し合いをしていたその日の放課後……
「血の十字架が……」
新たな魔具の存在を示していた。
第十四話 キャラが濃いのは罪ですか?
十字架は真下を示す。自分がいる階は三階。1階は事務、職員室。二階は三年生の教室。
つまりは……
「先輩か…教師って事か?」
そんな事をない頭を使い考えていると……
「血の十字架が魔具の場所示してるじゃない!?早く言いなさいよねっ!この馬鹿タケシっ!!」
マキノの『村正(改)』の鉄球が後頭部を捕らえる。
「ひらめっ!?」
北○の拳のような、断末魔を上げるタケシ。
その首根っこを掴むと意気揚々とマキノは去っていく。
血で出来た二本の線を描きながら……
タケシ…君はどうやら生まれてくる時を間違えたようだ。
「生まれ変わるなら…貝になりたい…」
そう呟きタケシは意識を手放した。
タケシの意識を覚醒するために『村正(改)』の鉄球がマキノの手により振り下ろされ『ボキッ』と言う嫌な音とともに意識が戻るタケシ。
「痛い。無性に肋骨あたりが痛い。」
「うるさいわねっ!あんたはさっさと血の十字架を探しなさいよ。」
「やぁはかどっている?」
「ト、トウヤァァァァ!!」
まるで亡き友を見つけたが如くトウヤに縋り付く。
「あれ?トウヤじゃない?いつも仕事が多忙だから放課後に手伝えるわけないっておもっていたのに」
「僕だってやりたくてあんな仕事の量こなしてるわけじゃ無いやい……。何で僕だけこんなに忙しいのかな?あぁもう嫌だな……。そうだ生まれ変わるならミジンコになろう。そうすればこんな大変な思いもしないで済む……」
隅っこで体育座りでいじけ出すトウヤ。
マキノの言葉はトウヤにとって破壊力は抜群のようだ。
「トウヤがあんなに凹んでるの初めて見る気が……」
「まぁいいわ。タケシじゃ頼りないし。トウヤも時間あるなら手伝ってよ?」
「頼りないだってよ。俺頼りないんだって……そうだよな。今ままで何もしてないし……。大体魔具見っけても殴られて気を失ってるだけだし……すいません。同じ大地を歩いてすいません。誰か俺を埋めてください。」
トウヤと並びいじけだすタケシ。
「あぁぁぁぁぁ!!もうっ!あんたらいい加減にしないと『村正(改)』でぶっ飛ばすわよっ!!」
「「ひぃっ!す、すいません」」
あやうく魔鬼乃モードになりかけたが『村正(改)』を受けるのは二人ともごめんなのですぐさま立ち上がりマキノに従った。
トウヤを加えたマキノ御一行は血の十字架が示す場所に辿り着いた。
その名は『事務室』
「ここねぇ〜。よし行くわよっ!!」
『村正(改)』を振り回しながら意気揚々と事務室に向かっていく。
「たのも――――――っ!!」
その言葉と共に事務局の扉が爆散する。
その中に居たのは事務員とは思えない風貌。
サングラスにサラシを巻いて事務員が着るジャンパーを羽織った男がいた。
「あんたねっ!あんたが持ってる魔具を私に渡しなさいっ!」
そう男に告げるマキノ。
男は近くにあった木刀を持つといきなり机にドンッと足を乗せる。
「おうおうおうおうっ!いきなり扉ぁぶっ壊して入ってきて魔具をよこせたぁいい度胸じゃねぇかっ!おい女っ!てめぇ俺を誰だか知って言ってやがるのかっ!?」
「あんたなんか知らないわよっ!」
その言葉に鼻で笑うと木刀を肩に担ぎサングラスをはずし天井を指差し話し出す。
「この俺を誰だと思っていやがるっ!てめぇらその耳の穴かっぽじって良く聞きやがれっ!男の魂背中に背負い、不撓不屈の鬼事務員、神下天斗様たァ俺のことだ!!」
「うわぁぁ……キャラ濃いなぁ……」
そう呟くタケシの言葉に思わず頷くトウヤとマキノであった……
あとがきと言う名の言い訳
すいませんスランプです。
遅くなりました。
正直キャラが多いんでキャラ出すか迷いました。
一応出さない奴も考えては見たんですがこちらの方が出来としてはいいんですよね〜
それに大人キャラ一人ぐらいいてもいいかな〜と…
えっ?グ○ンラ○ンのアニキじゃねぇか!!って?し、知りませんよ?そんな人。
なんか放り投げた感が否めませんがすいません。
申し訳なさ過ぎて死にたい…そうだ生まれ変わるなら酸素になろう…。
次の方頑張ってください。
byJTR