魔城と呼ばれるこの学園だが、他にも造物主の意思が窺えるモノがいくつかある。
その一つが、中心を「ロ」の形にくり抜いたように、四方に建てられた学棟の名称である。
東西南北それぞれに合わせた四神の名前が付いている。
東棟は青龍棟、南棟は朱雀棟、西棟は白虎棟、北棟は玄武棟、といった感じだ。
ちなみにタケシ達の教室は青龍棟にあり、一人クラスの違うユイの教室は朱雀棟にある。
その中の玄武棟に学園を治めている“長”の部屋は在った。
雲一つ見当たらない晴天の朝、生徒会長は独特のオーラを放つ男と対峙している。
太陽がまぶしく輝き、窓から室内を照らしている。いつかのマキノに破壊された扉は修復済みだ。
「ラグド商会…それが敵の正体か…」
先日あった偽物の鏡(フェイクミラー)の一件を全て報告すると、学園長こと春夏秋冬はため息を吐いた。
それから数分の沈黙が続く。何かを思案しているようだ。
やがて、春夏秋冬は深く腰掛けていた体を起こし椅子から立ち上がる。
「…仕方ない。珠姫(たまき)クン、計画を早めるとしよう―――」
第十八話 夕闇クライシス
キーンコーンカーンコーン――………。
終業のチャイムが学園中に鳴り響き、解放された生徒達が次々と教室を出ていく。
その中にタケシやマキノの姿もあった。
「あぁー、やっと終わったぁぁー。魔具の反応も無ぇし、早く帰ろうぜー」
「あんた、授業中寝てただけでしょうが」
「でも今日はホントに何も無さそうだね。僕も珍しく仕事が無いしね」
トウヤは本当に嬉しそうである。
風紀副委員長という役職の上に、他にも様々な仕事を抱えているトウヤにとって、“下校時間に帰れる”という状況はとてつもないものなのだろう。
そんな他愛も無い話をしていると、前から見知った少女が歩いてくる。
「お、ユイじゃん」
「あれ?皆さんお揃いなんですね」
そう言いながら、ユイはトウヤの顔をまじまじと見ている。
「…僕は普通に帰宅するのもおかしいようだね。なんだか涙で前が見えないや」
「なぁトウヤ、そう落ち込むなって。今日くらいパァーっと騒ごうぜ!」
「いや、洗濯物が溜まっててね。それを片づけないと。部屋の中も整理したいし」
「…あぁ、そうッスか……」
せっかくの自由時間もトウヤにとっては関係ないようだ。
まぁトウヤらしいと言えば、トウヤらしいのだが。
「ユイがこっちに来てるってことは、また図書室?ホント、ユイは本が好きよねぇ」
「フフッ。マキノさんも、たまには来てみたらどうですか?」
「あたしには無理無理。あのシーンとした雰囲気がダメなのよねぇー」
「何言ってんだ。お前、何時でもどこでも関係無く鉄球振り回して―――ぶべぇッ!?」
タケシは振り回された鉄球になすすべなく吹っ飛ばされ、ビリヤードの如く廊下の壁に激突しながら生徒の網目を掻い潜った。
朦朧とした意識の中、タケシが最後に見たのは満面の笑みを浮かべる魔鬼乃の姿であった―――
「ってまだ生きてますからっ!」
血だらけになりながらツッコミをするタケシ。それを見て何も不思議に思わない生徒。これが私立YS学園である。
「あんたもしぶといわねぇ。もう一発いっとく?」
「いやもう勘弁して下さい。許して下さい」
地に頭をつけて謝るタケシ。いわゆる土下座である。
ふと気付くとユイの姿が無い。図書室に向かったのだろう。
土下座でマキノも気が晴れたのか、いつの間にか到着していた下駄箱で靴を履き替える。
タケシもそれに倣って自身も靴を履き替えようとするが、下駄箱の扉を開けると中には見知らぬ異物が入っていた。
手紙だ。
かわいらしいピンク色の便箋に“タケシクンへ”と、またかわいらしい文字で書かれていた。
何気なく中を開いて見てみると、丸文字で一文が書かれていた。
『放課後、あなたの教室で待っています』
そこでやっと異物の正体が分かった。
ラブレターだ。絶対に間違いない。
初めて体験する事態に、タケシの少ない頭脳はフル回転で働きだした。
誰だ?俺の知っている女の子か?それよりもこれは本物のラブレターか?マキノあたりのイタズラ?いや、あいつがこんな回りくどい事をするはずがない。じゃあ、一体――――!?
突然、タケシは後ろを振り返った。
幸い、マキノもトウヤも、タケシの様子には全く気付いていない。
フル回転で考えた結果、何もかも分からない事だらけだが、一つだけ分かった事がある。
この事をマキノに知らせてはいけない。
何故か本能がそう告げていた。
手紙をすばやくポケットに突っ込むと、タケシは下駄箱の扉を閉めた。
「悪ぃ、教室に忘れ物してきちまったっぽい。二人とも先に帰っててくれ」
「ハァ、あんたってホント馬鹿よね。ここで待っててあげてもいいけど?」
「いや悪いって。教室まで遠いし」
「じゃあ先に失礼するよ。ところでタケシ君、顔赤いけど、どうかしたの?」
「え!?いや、何でもないから!そんじゃなっ!」
タケシは無理やり会話を終了させると、物凄い勢いで走りながら教室まで戻って行った。
「変な奴。さ、あんな奴気にせず帰ろっと」
マキノはさっさと行ってしまったが、トウヤにはタケシの事が少し気に掛かった。
だが、それもほんのわずかな時間だけで、結局トウヤも学棟から外へ出て行ってしまった。
外では風が強く吹き荒び、夕焼けが不気味な程輝いていた。


「一体どんな女の子が待ってるのかなぁ〜」
タケシはスキップをしつつ、頭の中はピンク色の妄想でいっぱいだった。
学棟内には生徒の姿は全く見えず、大方の生徒が帰宅、残りは部活へ行ったようだ。
数十分前まで生徒で溢れかえっていた風景が嘘のようである。
静けさで支配された空間に心地よいリズムの靴音を鳴らしながら、タケシは教室へとたどり着いた。
「どれどれぇ〜。くひひ、ちょっと覗いちゃおうっと」
開けっ放しのドアから、そっと中の様子を窺ってみる。
そこには可憐な美少女が―――いなかった。
教室内には誰もおらず、廊下と同じ静けさを保っている。
「………え」
現実を直視出来ないのか、中に入って机の下やロッカーの中を捜してみるが、一向に人の気配はしない。
テンションが最高潮に上がっていたタケシは、まるで録画していたテレビ番組を見ようと思ったら、予約に失敗して変な通販番組が録れていた時のように絶望した。
やはり誰かのイタズラだったのか…。そう思ってうなだれていた、その時―――
「ごめ〜ん、ちょっと遅れちゃったわ!待った?」
頭を上げると、見た事ある生徒が教室内に入ってきた。
長い黒髪に白いカチューシャ、整った顔立ちは誰が見ても美しく、目線を下げればマキノとは比べ物にならないくらいのメロンが――ッ!!
「あっ!生徒会長っ!?」
「…どこ見て気付いたのかしら?まぁいいわ。あなたに話したい事があるの」
キ、キタァーッ!?
緊張で心臓の音がドクンドクンと鳴るのが聴こえてくる。
まさか会長が送り主だと思わなかったけど、全然無問題(モーマンタイ)
俺にはいつでも抱きしめる準備は出来てるぜっ!さぁYOU、言っちゃいなYO!
「――あなたの魔具、血の十字架(クロスブラッド)について」
「…は?魔具?」
タケシは高揚していた気分が、一気に冷めるのを感じた。
え?何コレ?も、も、もしかして、まさかまさかの……!
KA☆N☆CHI☆GA☆I !!?
は、恥ずかしすぎるぅぅっ!一人で勝手にトキめいた挙げ句がコレかよ!!
ハァァー…。悲しすぎて涙が出てくるぜ…。でも、なんかホッとした気もする。
「あ、もしかして何か勘違いしちゃった?でも、あなたと二人きりになる為には、ああするしかなかったのよねぇ。フフッ、期待させちゃったかしら?」
会長はニヤケ顔をしながら、手を軽く合わせて「ごめ〜ん!」なんて言っている。
このアマ…!絶対分かってて、やりやがったな…!
そういえば忘れていたが、この学園の生徒会長と言えば就任してからというもの、仕事は全部他の者に任せ(主にトウヤ)、何もせずグータラしてるってのを聞いた事がある。
しかも、仕事の最中に嫌がらせやイタズラばかりして、他の役員(主にトウヤ)が被害を受けているらしい。どうやらそれにタケシも含まれてしまったようだ。
握りしめた拳に復讐を誓いながらも、タケシは気持ちを切り替えた。
「…それで、話ってのは何なんッスか?」
「あら、もうちょっと見ていたかったのに、残念。…それでね、これから話す事は誰にも言わないって約束出来る?もちろん、マキノちゃんや姫井クンにも」
「……?いいッスけど」
あの手紙も、これから話す事を誰にも聞かれたくなかったから、という事だろうか。
教室にはタケシと会長の二人きり。それは先程、タケシが室内をくまなく調べていた事からも分かる事だった。
それなのに、何か嫌な予感をタケシは感じていた。
そして、それはすぐに的中する。
血の十字架(クロスブラッド)には、まだ隠された力が――」
ヒュンッ!
会長が口を開いたと同時に、光る何かが彼女に向かい発射された。
「きゃあっ!」
瞬時にタケシが気付き、彼女を押し倒していなかったら命中していた事だろう。
「な、なんだ一体!?」
飛んでいった先を見ると、銀色の矢が白版に突き刺さっていた。
もし避けていなかったら、会長は無傷では済まなかっただろう。
あたりを見渡すと、誰もいなかったはずの教室内に一人の男が立っていた。
「誰だ!?」
細い体に高い身長、YS学園の制服を着ている。その手にはクロスボウが握られていた。
どう見ても魔具だが、血の十字架(クロスブラッド)は何故か反応していない。
「あなた、ラグド商会の者ね?」
立ち上がった会長の視線の先にいる男は、不気味に微笑んでいる。
「ククク…あぁ、如何にも。キミ達を始末するついでに、血の十字架(クロスブラッド)の回収も兼ねて…ネ」
会長はスッと素早く携帯を取り出し、どこかに連絡をしている。
「無駄だよ、無駄。今この青龍棟は、ボクの仲間の能力で結界のようなものが張られていてね。隔離されているのさ。電波も通じないし、どんなに大きな声を出そうが学園が破壊されようが、外にいる連中には認識出来ないのさ。ちなみに解除しなければ出る事も出来ないよ。クックック……」
「…どうやらそのようね」
彼女の様子から見て、携帯は全く通じなかったのだろう。
どうやらコイツの言ってる事は本当らしい。どこかにいるであろう、結界の能力者を捜して倒さなければならないようだ。
「じゃあ、さっさと行かせてもらうぜ!」
タケシは木刀を持ち飛び出していく。だが―――
男の姿は少しずつ消えていき、やがて背景と同色になった。
「き、消えた!?」
やむを得ず、先程男が立っていた場所で木刀を振り回すが、むなしく宙を切るだけだった。
「くそ!どこに……へぶっ!?」
突然、硬い何かで顔面を殴られ、タケシは地面に倒れた。
「ククク…どうだい、クロスボウで殴られた気分は?これがボクの魔具、清浄の透明(クリーンクリアー)の能力さ。自分の姿を消し背景と同化する。ただそれだけの能力だが、存外恐ろしいものじゃないかい?」
くっそ、痛ぇ……。
顔面をクロスボウで強打されたせいか、鼻血が止まらない。
「すぐに楽にしてやるから、そこで待ってなよ。なぁに、図書室にいるお前の仲間もすぐにボクの仲間達によって逝くからさ」
っ!!ユイの事か!?
くそ、敵は何人いるんだ!?コイツ含めて、少なくとも3人以上はいるぞ…!
奴はまだ透明なままだったが、声のする方向で大体の位置は分かった。だが奴も馬鹿じゃない。おそらく、すでにそこにはいないだろう。
血の十字架(クロスブラッド)ですら反応しない程、奴の能力は強力だという事か。
タケシは身を低くしながら、敵の能力の弱点を必死に探していた。
「あぁ、やっと二人きりになれたね、珠姫ネネさん。この時をずっと待っていたよ!」
「…あら、私の事をよくご存知のようね?」
「もちろんさ!キミが1年生の時から、キミの事をずっと見てきたんだから。キミが授業を受けている時も、生徒会室でダラけている時も、食堂で昼食を食べている時も、体操着に着替える時も、トイレに行く時も、この能力でボクはずっとキミの傍にいたよ……」
「―――っ!!?」
さすがの会長も声を上げられない程、顔が青ざめている。
とんでもないイカレ野郎がいたもんだ…。
タケシでさえ、男の話を聞いていると気持ち悪くなってきた。
「キミが魔具を扱えない(・・・・・・・)事だって知っているんだよ。…なのに、キミはいつも姫井トウヤと一緒にいる。何故だっ!?あんなガキの方がボクよりもいいって言うのか!?ボクの方があいつよりもキミの事を知ってるし、愛しているのにぃぃいいい!!」
「…変態さん。アナタなんかより、姫井クンの方がイイに決まってるじゃない。それに彼は必ず助けに来てくれるわ!」
「な、なんだってぇ……!?」
凛とした態度で会長は言い放った。姿は見えないが、奴も動揺しているようだった。
それ程、トウヤと会長の信頼の絆は強いという事だろう。デキてるのか?
「…ぉ……きだ……」
奴の声がどこかから聴こえる。
タケシは必死に声の聴こえる方向を探すが、声が小さくてよく分からない。
「…お仕置きだよ、珠姫さん」
「っ!?」
その声は会長の真横から聴こえた。
彼女の耳に奴の吐息が感じる距離で。
その刹那、クロスボウのトリガーが引かれた。
「あぁっっ!!」
発射された矢は会長の左足を貫いていた。
彼女は苦悶の表情を浮かべ、崩れ落ちる。
「会長っ!!」
タケシは、すぐさま彼女の元へと向かうが、そこにはもう奴の姿はなかった。
「ククク…痛いかい?でもそれはキミがボクを怒らせるのがいけないんだよ?」
「くそ野郎が…っ!」
会長の出血がひどい。矢を抜いた方が良いのだろうか?…分からない。
とりあえず彼女を教室の端まで運んでいき、壁に背中をもたれ掛ける。
「うぅっ…タケシクン…私の事はいいから、あの変態さんを倒す事に集中して…」
そんな事言われたって、怪我している人間を放置出来るわけがない。
くそっ…どうする…?
奴の姿は見えないし、会長は動けないし…。
おまけに俺には奴と戦える魔具が、この使い方の分からない木刀しかない。
「さぁて、次はどこを射抜こうかなぁ?あぁ、愛しい珠姫さんをこの手で傷付けられるなんて、たまらないなぁ!」
姿は見えないが、確実に奴は近付いてきてる。
右手に握る木刀を強く握り締める。
こんなクズにやられるのか、俺は?
こんな奴も倒せないのか、俺は?
何故だか、こんな時にアイツの姿が脳裏に思い浮かんだ。
“ふんっ。避けられないなら受けるまでよ!”
負けたくない…。負けられない…。諦めない…!
「アイツがいなくたって、俺一人だって、やれば出来るんだよぉぉおおおっ!!」
「やっぱり次は、その大きな胸かなぁっ!?」
奴が清浄の透明(クリーンクリアー)の矢を発射した。
瞬間、血の十字架(クロスブラッド)が光り―――!
「っ!?………?」
被弾を覚悟していた会長は、自分に何の攻撃も来ていない事に気付く。
恐怖で閉じていた目を開けると、そこには左の掌を矢で貫かれたタケシの姿があった。
「痛ってぇ!?くっそ…だけどまぁ、予想通りだな!」
「こいつ…ボクの矢の軌道を読んで防いだ…?」
清浄の透明(クリーンクリアー)をじっと観察していたタケシには、気付いた点が二つあった。
その一つは、奴から離れた瞬間に能力の効果が切れるということ。これは、刺さった矢が見えている時点で明らかだ。
もう一つは、クロスボウの連射出来ないという特性の為か、奴自身の性格なのか分からないが、慎重に行動してくるという事。タケシ達を射る機会はいくらでもあったのに、自分の居場所が安全地帯にいないと攻撃してこないからだ。
つまり、奴は常にタケシの向いている方向とは真逆に対峙しているという事になる。
壁を背にしているこの状況ならば、奴の行動範囲も半分になっている。
奴が必ずタケシにバレない場所に位置しているのであれば、あえて死角を作ってやればいい。この夕暮れで、奴の銀色の矢が一番反射して光る位置に。
そして、射撃してくる瞬間に死角から延びてくる輝きの元を“受け止めれば”いい。
しかし、実際に矢を視覚出来ても、防げるかどうかは賭けだった。
「本当は華麗に掴み取る予定だったんだが、うまくいかねぇなぁ。…ってあれ?」
タケシの左手に刺さっていた矢が消え、傷も塞がっていた。
いやそれどころか、いつの間にか体中が赤黒く変色していた。
「なんじゃぁあぁこりゃぁああっ!?うぉお、木刀が!?」
右手に握っていた木刀が、剣先から塵になっていくように粉状になった。
「なん…だと…っ!?」
ガタッと一つ机が動いた。奴も動揺しているのだろうか?
「これは一体なんなんだ…?もしかして新手の敵か?」
「いいえ…違うわ。タケシクン。それは、あなたの…血の十字架(クロスブラッド)の真の能力よ…!」
「真の…能力…?」
「そう…それを伝えに来たのが私の目的なの…。血の十字架(クロスブラッド)は、ただの魔具探知用の魔具ではないの…。その魔具は…魔王が人間の作った魔具に対抗する為に、魔王自身が唯一作った…魔具破壊の能力を持つ魔具…。その十字架の…赤い宝石には…魔王の血と大量の魔力が封じ込められてるの…」
魔具破壊の…魔具?
今まで魔具を見つけて反応していたのは、壊す為…だったのか?
じゃあ俺の体が変なのも……!
「今…あなたの体には…大量の魔力が駆け巡っているわ…。大抵の傷は治るし…その体で魔具に触れると…、溢れかえった魔力が抑えきれずに…魔具は塵のように分解されていくのよ…」
息も絶え絶えになりながら、会長は教えてくれた。
正直、いきなり過ぎてついていけてないが、今はこの力を利用するしかない。
彼女の左足に刺さっている矢に触れると、先程の木刀のように粉と化した。
ドロっと溢れ出てきた血液を手で押さえ、タケシは自分のYシャツを破り止血した。
「さてと……」
タケシは拳を握りポキポキと鳴らし、未だに姿を現さない卑怯な敵を睨む。
血の十字架(クロスブラッド)の能力のせいなのか、いつも以上に力が湧いてくる。
「おい変態野郎…かかってきな!こっからが俺の本領発揮だぜ…!」
あとがき

遅くなってスマソ。
めっちゃ長くてスマソ。
明らかに自分のやりたい事し放題でスマソ。
ややこしい棟内の名前つけてスマソ。
珠姫(たまき)ってめっちゃ名前っぽいけど名字でスマソ。
一人称が『会長』でスマソ。
敵さんに名前無くてスマソ。
魔具の名前が洗剤っぽくてスマソ。
Cross(クロス) blood(ブラッド)って、直訳すると『十字架の血』で、
本当は血の十字架じゃないけど、始めから知ってましたスマソ。
フリガナの方が伏線でスマソ。
実はタイトルも伏線?でスマソ。
もう眠いので寝ます。
オヤスミ。
by絶望君